美しく強靭なチーク材に吉祥蔓文様が彩る称賛の額
■ 外寸法 :縦60.3×横94×厚5cm・重量6.7kg
■ 章記寸法:縦36.4×横51.5cm
■ 材 質 :チーク材枠、夷川緞子張、内面・外面アクリルガラス、額受金具、額受けふとん付
■ 対 応 :紅綬褒章・緑綬褒章・黄綬褒章・紫綬褒章・藍綬褒章
■ 商品説明
チーク材:硬い材質で、耐久・防水・防虫性に優れています。天然の油成分による滑らかな感触で肌触りがよく、光沢もあります。乾燥後の寸法安定に優れ、加工性も高い最高級材の一つとして定評があります。
夷川緞子(えびすがわどんす):八弁の「菊」と五弁の「桔梗」の小花に、二重蔓(ふたえづる)の唐草をあしらった柄は、地味ながら味わい深い紋様です。京都・夷川の地名に由来する緞子として、古くから愛されています。
額の四つ角は、永年に耐えられるよう釘止めではなく、「かんざし止め」になっております。
付属品の額受けふとんは緞子と同じ生地を使用しております。
■併額例


■ 額付属品

①額受ふとん
②額受金具
③洋灯金具
④横吊り紐(220cm)
■ 褒章が納まるスポンジマットについて

スポンジマットはグリーン色とエンジ色もございます。標準は紺色のスポンジマットがついていますので、変更の場合はご指示くださいませ。
■ お名入見本

※手書き名入れの見本です。
■ 額の製作工程
①乾燥丸太を板状に割っていき、天日干しをして自然乾燥させます。チーク材で約1年乾燥させます。この乾燥が不十分だと後で縁に歪みがでたりします。
②小割乾燥できた板を縁の幅に小割します。
③寸法切小割した材料を縁の長手、短手のサイズに寸法切りします。このときに大きな節や木の反った部分などを取り除く作業もします。
④削りモルダー(4面7軸機)の機械を通して縁の形に削ります。
⑤裁断・木の目、色揃えモルダーで削られた縁をサイズ別に45度に裁断します。木には1本の木でも赤い部分、白い部分があるので長手短手の縁の部分の色を揃えたり、木の目を合わせたりする作業をします。
⑥溝切・千切入ゴム組をした縁の角を溝切りして、千切りを入れます。私どもでは3枚の千切りを入れます。
⑦千切切り・横サンダー千切りのはみ出た部分を落とし、横サンダーを掛けます。
⑧木地磨き・仕上げ木地縁としての最後の仕上げを手作業で行います。この作業によって最終的な形が決まります。
⑨木地仕上げの検品と色合わせ塗木地仕上げした縁を傷や磨きムラ、留め切れが無いか点検修正します。その後、縁に色ムラが無いよう塗料を塗って色を均一にします。
⑩下塗りシーラーを下塗りします。シーラーとは主に下地と上塗り塗料との接着剤の役割と、上塗り塗料の吸い込みムラを抑える役割をします。
⑪磨き・検品下塗りをした縁をペーパーで磨きます。この工程が特に重要で、ここでの磨き残しがあると上塗りしたときにムラになります。磨いた後、1枚1枚検品をして上塗りに回します。
⑫上塗り磨いて検品した縁を上塗りします。色の調整も行います。上塗りした縁は1日以上乾燥させます。
⑬検品・金具付け塗装から出来上がってきた縁を検品して金具を付けます。
⑭マット部分の製作マット部分のベニヤは、トムソンで中抜きして窓を開けます。サンを高周波で組みます。
⑮布貼りベニヤに布を貼り、面金・サンを取り付けます。
最終仕上げ縁にアクリル、山台、マット、裏板などをセットしたら、額の完成となります。
■ 私どもの額の特徴
①かんざし止め枠厳選された材料を天然乾燥させ、製作していますので狂いが生じません。四辺接合後千切り板3枚で止めています。千切り加工が多いほど堅牢に仕上がります。
②塗装下塗り・上塗りともウレタン塗装を使っており皮膜が強く傷がつきにくい上、紫外線にも強く変色がおこりにくいです。
また、木地の表面をきめ細かくペーパーで磨きをかけておりますので、ガラス面のようになめらかです。
③褒章飾り部分植毛したスポンジの上に70mmのダイキャスト菊紋を取り付けています。
植毛のスポンジは褒章の厚みを均等に吸収するためキレイに納められます。また、褒章が上下にずれることもありません。
④マットマットを固定させるサンには主に桧材を使用しています。特性は柔らかく光沢があり緻密で少々の弾力性があり、割れや欠けに強く狂いも少ない素材です。裏面にも仕上げ紙を貼ってあるため、見た目もキレイです。
⑤サンサン外枠を桧材で四方に接合しております。また、その内側にも桧材を別に井桁状に組み立てているために歪みが生じることはありません。
⑥裏板表は、グリーン色の和紙を貼り、裏面も白紙を張っているため、見た目がキレイです。Aランクのベニヤ板を使用しているため、歪みがほとんどありません。